・感性解析システム
|
|
脳内の信号処理をニューロン・レベルで解明する研究として「心」の問題の解明が活発になってきています。心の状態についてはニューロン・レベルに比べるとマクロなアプローチが試みられています。精神的な活動にともなって脳のどの部分が活動しているかを調べる有力な手段として
PET (Positron Emission Tomography) があります。
しかしこの方法では被験者は被爆しますし装置は大変高価で運転費用もかかります。心の状態は脳波に反映するので頭皮上の多数点で記録された脳波データに適当な信号処理をすることによって知的な状態および心理的な状態を推定することが可能です。当研究所ではこの方法で
「感性スペクトル解析法」 Emotion Spectrum Analysis Method (ESAM) という新しい技術を開発しました。
感性スペクトル解析システム ESA-16として現在約150セットが大学や研究所で使われています。都市景観、自動車の乗り心地、車内騒音、各種の照明効果、繊維製品の肌触りなどの他、音楽療法、園芸療法、芸術療法、アロマテラピ−などの精神療法の効果測定にも利用され始めています。この方法はこれからの心の計測法として「心」の研究に役立つものと期待しています。
|
|
|
|
|
・アルツハイマー型認知症
|
|
21世紀において特に大きな社会問題になるのは老人性痴呆患者の増加でしょう。老人性痴呆症を抑制する最も有効な方法は早期発見にあります。最近の米国の
The Alzheimer's Association はアルツハイマー型痴呆症の発症を5年遅らせることができれば患者の数は半減するであろうと報告していす。MRI
(Magnetic Resonance Imaging) のような脳の断層画像を用いてもアルツハイマ−型痴呆症の早期発見は難しいといわれています。
アルツハイマー型痴呆症が進行すると大脳皮質にあるニューロンの脱落が起こり皮質の電気的な活動が不均一になります。当研究所では双極子追跡法を使いこの不均一性を脳波の解析から量的に推定する方法を確立しました。この方法は計測が簡単で被験者への負担が少なく集団スクリーニングに利用できます。
|
|
|
|